2016年11月28日
供花は宗派によって使って良い花の種類が違います。一般的に仏教なら、菊や百合に蘭といった花が主流ですし、キリスト教であればカーネーションに薔薇、ユリなどが使われています。ただし色はどの宗派でも白、ホワイトが基本です。しかし昨今では白の他に、ムラサキやイエロー、薄いピンクなども使われます。この理由には、故人のためなら白一色が良いけれど其の色を眺める遺族にとってはかなしい気持を増長されるという理由があります。
そのため、花の色は鮮やかではないけれど、涙がにじんだような淡い色彩を取り入れるようになりました。また花束で贈られるのはあまりオススメされていません。その理由は、遺族の忙しさにあります。葬儀の準備で忙しい遺族にとって生け込みなどの手間が掛かる花束は敬遠されることがあります。吸水スポンジなどを使用したアレンジメントであれば水替えの手間も不要でどこにも飾れるメリットがあるため、こちらが選ばれています。
供花を贈る場合には、これらの知識を知った上でマナーを守って贈ることが大切です。金額については決まっていませんが、一般的には5000円から15000円と言われています。しかし近しい方ではない、気持を伝えられればよいと言う場合には3000円程度の供花を贈られることも少なくありません。